鉄道路線をジョギングで並走する

えっ!まだ電車に乗ってるの?鉄道が好きなら走れ!!

京王本線・競馬場線・動物園線

今までのジョグ鉄を少しずつ振り返っていきます。

■ジョギング概要

2018年6月23日 9:32 JST
距離: 52.2 km
所要時間: 6 時間 38 分 19 秒
平均速度: 毎時 7.9 km
最小標高: 55 m
最大標高: 294 m
累積標高(登り): 1135 m
累積標高(下り): 1268 m

 

■経緯

初めてジョグ鉄を意識したのは、2016年のGW中に甲州街道をひたすらジョギングした時だった。

当時、特にこれといった趣味が無く、練習した結果が出やすいジョギングをダラダラ続けていた。一応「マラソンでサブ4を目指そう」といった目標は持っていたため、効率的に楽しくロングランする方法を模索していた。長い距離を走りたいのなら、大きめの公園にありがちなジョギングコースを何周もすれば良いと思いがちだ。ただ、飽き性の自分の性格を考えると、「ただ長い距離を走りたい」という理由だけで延々同じ風景を眺め続けるのが耐えられるかどうか不安だった。ゴールを意識しづらいのもインセンティブを見出しにくい。

そんな時にふと思い出したのが、法事か何かでの実兄との雑談だった。2000年代後半、東京のエグゼクティブの間で「東京駅から新幹線の路線沿いにポタリングする事」が流行っている、といった話。100km~150kmくらい走ると、東京近郊の温泉街に到着するらしく、そこでお風呂に浸かって美味しいものを食べて、夕方くらいに新幹線に乗って帰る遊びなのだそうだ。

当時のぼくは貧乏だったので(今も裕福ではないが)、金持ちの遊びに興味を持つ事ができず、なんとなく聞き流していた。この話を10年くらい経って思い出し、自転車を買う金が無かったので(今も無いのだが)ジョギングでやってみようと思ったのだ。

自転車と違ってジョギングで行ける距離は短い。とりあえず甲州街道を西に向かって走れば何かあるかもしれないと思い、着替えをバックパックに詰めて新宿から走り始めた。

4月後半の気候はジョギングに最適で、思ったより長い距離を走ることができた事を覚えている。たしか43kmくらいだったと思う。途中道に迷いながらも、西八王子駅まで到着。当時からラジオCMが流れていた「きぬた歯科」の本拠地であることと、会社の先輩の地元くらいしか印象の無い街。とりあえず汗を洗い流すために電車で八王子まで戻り、近くの銭湯へ。

 

■成果と発見

ラソンを完走した人ならわかると思うが、走った後の入浴は気持ちいい。長時間動かし続けて疲労した足の筋肉をお湯で温め、浮かばせる時の「疲れが取れる」をリアルに感じられる。また、ランニングハイの後は非常に「ととのい」やすい状態にあり、サウナのみならず銭湯の熱めのお風呂でも難なくととのう。

発見1:ロングランの後の入浴は最高

 

風呂を出た後、京王八王子駅の近くの居酒屋でご飯を食べた。マラソンを完走した人ならわかると思うが、走って風呂に入った後のメシはウマい。お腹が空いているから当然なのだが、それ以上に完走した達成感が味覚を敏感にさせるとともに、「美味しい」のハードルを下げる効果があるような気がする。シメに食べた八王子ラーメンはスープを構成する粒子一粒一粒まで味を感じることができた気がするほど美味しかった。

発見2:ロングランの後の食事は最高

 

京王八王子から新宿まで出て、自宅まで帰ろうと電車に乗った。その日走った道程を回想し、長く走った自分を自分で褒めたい気分になった。それとともに、「京王間を完走した」事を深く実感した瞬間があった。通常は電車で小一時間かけて来られる場所に、自分のフィジカルだけで到達したという、何とも言えぬ達成感が体中を駆け巡った。この瞬間、自分の中にジョギングで鉄道を楽しむ「ジョグ鉄」のフレーズが沸き起こった。

発見3:ジョグ鉄は最高

 

最高な要素が3つもある。今までこんな事を体験した事が無かった。この日を境に、ぼくはジョグ鉄にのめり込むことになる。

 

冒頭に載せた道程については次回紹介する。